こんにちは、チャンコです!
ご訪問ありがとうございます。
2022年4月にスタートした、マンション管理適正評価制度のことはご存じですよね。
スタート開始からの動きは以下の記事で紹介しています。
今回は、「マンション管理適正評価サイト」に登録されるマンションが増えてきたので、記事を書くことにしました。
- マンション管理適正評価制度のおさらい
- マンション管理適正評価サイトの使い方
- 実際に評価され、登録されたマンションの確認
- 今後のポイント
私は、マンション管理会社に勤務して約20年になりますが、今ほどマンションの管理が注目される経験をしたことがありません。
特に都市圏では、マンションは重要な居住形態の一つになりつつあります。
また、マンションの管理状態が、周囲へ与える影響も少なくありません。
このため、1件でも多く優良なマンション(資産)を、未来に残していく工夫が必要になっています。
この記事を読んでいただければ、マンションに興味がある人はもちろん、そこまで興味がなくても
マンションの管理が注目され、時代が変化してきていることが分かります。
時代の変化を知っている、または知ろうと努力することは、知らないまたは無関心に比べて
今後の人生が大きく変わる可能性があります。
どなたでも知っておいて損しない内容になっています。
是非、最後まで見ていってください^^
マンション管理適正評価制度とは(おさらい)
マンション管理適正評価制度について、簡単におさらいします。
お願いしまーす
マンション管理適正評価制度は、2022年4月にスタートしたばかりの新しい制度です。
- 対象のマンションは、区分所有建物(分譲マンション)
- これまで人によって異なっていた管理の評価項目が統一された
- 管理の状態を5分野30項目で評価して、項目毎に点数化、合計ポイント数で評価結果を6段階で示す
- 最高ランクは(最低ランクは☆無し)
- 評価は、評価者講習を受けた「管理業務主任者」「マンション管理士」が行う
- 制度への登録や情報公開をするには、集会(総会)決議が必要
- 登録の有効期間は1年間で、毎年更新が必要
- 登録料5,500円(令和4年度無料)と評価・申請手数料(金額は任意)が発生する
- 同時に始まった、「管理計画認定制度」と評価項目がかぶっている
どんなメリットがあるのかしら
本制度には以下のメリットがあると言われています。
マンション管理適正評価制度が普及すれば
適切な管理のマンションが増えて、地域社会にも貢献できそうだね
この制度は、評価が高いマンションを優遇するの?
評価が低かったらどうなるのかしら
そんなことはありません!
この制度のメリットをよく思い出してください。
評価が悪かったマンションは、管理の課題が明確になります。
課題に取り組んでいくだけです^^
特に評価の重要なポイントになっている
- 「長期修繕計画がない」
- 「滞納者督促ができていない」等で
管理状態が以下となっても、落ち込むことはありません。
助言が必要であれば、いつもあなたのそばにいる心強い見方「マンション管理会社」に相談してください。
管理会社からの助言が期待できなくても、「マンション管理士」がいます。
チャンコは
管理業務主任者も、マンション管理士も持ってるわね
うん
頑張って勉強したからね
お住まいの地域によっては、マンション管理士を派遣する支援策や助成制度を設けている自治体があります。
もし、自治体に支援策や助成制度がない場合も、本制度の運営団体「マンション管理業協会」で、以下の支援策を用意しています。
弁護士名での内容証明郵送費用
- 補助額5,000円
- 年1回
長期修繕計画作成費用(簡易版)
- 補助額10,000円
- 年1回
等級評価項目と配点
マンション管理適正評価制度では、管理の状態を5つの分野で評価していきます。
- 管理組合体制関係
- 建築・設備関係
- 管理組合収支関係
- 耐震診断関係
- 生活関係
また評価項目は全部で30項目あり、内訳やポイントの配点は以下の通りとなっています。
評価項目 | 項目数 | 配点 |
---|---|---|
管理組合体制関係 | 6 | 20P |
建築・設備関係 | 11 | 20P |
管理組合収支関係 | 8 | 40P |
耐震診断関係 | 1 | 10P |
生活関係 | 4 | 10P |
合計 | 30 | 100P |
当然、配点が高い「管理組合収支関係」や個別の評価項目で配点が10P以上のものがとても大事です。
個別配点が12Pの評価項目
- 修繕積立金の資金計画が適正
個別配点が10Pの評価項目
- 長期修繕計画が作成されている
- 直近5年間の修繕履歴等が保管されている
- 耐震関係に問題ない
詳細は、マンション管理業協会のホームページを参照してください。
等級評価結果
等級評価がされると、獲得ポイントに応じて6段階で表示されます。
ランク | 獲得P | 管理状態 |
---|---|---|
90~100 | 特に優れている | |
70~89 | 優れている | |
50~69 | 良好 | |
20~49 | 改善が必要 | |
1~19 | 管理に問題あるが、情報開示あり | |
☆無し | 0 | 管理不全の疑いあり |
そして、マンション管理適正評価サイト(後述)では、「良好」以上が表示されるようになります。
マンション管理適正評価サイトについて
2022年4月15日、マンション管理適正評価サイトが開設されました。
どんなことが分かるのかしら
評価サイトでは、上記の等級評価結果の他に以下の項目を確認できます。
- マンション名
- マンションの写真
- 獲得ポイントの内訳(等級評価結果)
- マンションの住所
- 総戸数(住居と非住居の内訳あり)
- 総棟数
- 竣工年月
- 管理委託形態
- 委託管理会社名と管理開始時期
- 建物用途(住居、店舗等複合)
- 共用施設の有無と内容
- 省エネルギー性能の適合の有無
- 第三者管理者方式の採用の有無
- 損害保険の有無と内容、保険会社名
- 借入金の有無と残高
- 住宅宿泊事業(民泊等)への使用可否
- ペットの飼育の可否
- 専有部分内工事の制限の有無
- 楽器等音に関する制限の有無
- 一括受電方式の導入の有無と会社名
- 大規模修繕工事実施予定の有無
- 修繕積立金の徴収の有無
- 調査の実施・結果の記録対象か対象外か
- 専門的知識を有する者の活用の有無と内容
- 専有部向けサービスの有無
すごい情報量だね
ちなみに、「公開」必須の項目
「公開」「非公開」を選択できる項目があるよ
公開必須項目
マンション管理適正評価制度では、ホームページに公開が必須な項目が5つあります。
- マンション名
- 総戸数、総棟数、住所
- 管理委託形態
- 第三者管理者方式の採用の有無
- 等級評価結果
上記以外の18項目は、非公開とすることができます。
マンション名で検索
適正評価サイトでは、「マンション名」または「管理状態」他で検索することができます。
調べたいマンションの名前が分かっていれば、直接調べることができます。
検索窓に「マンション名」を入力して、検索ボタンをクリックするだけです。
登録されていれば、検索結果が表示されます。
- 購入予定のマンションがある
- 投資用で持っているマンションがある場合は
- 調べてみてはいかがでしょうか
なお、マンションを所有していれば、評価制度に登録するかを総会資料で確認することができます
管理状態他で検索
評価サイトでは管理状態でも検索することができます。
検索できるのは以下の3つです範囲が増えました。
- 星無し
複数選択も可能です。
また、以下の条件を追加することもできます!
- マンション所在地(都道府県や市区町村)
- 委託管理会社名
- キーワード(例:新築 駅近)
どういうことかな
マンション管理業協会に問い合わせてみます
マンション管理適正評価サイトに登録されたマンション
マンション管理適正評価サイトが開設されて、登録されるマンションが増え続けています。
以下の記事では、最新の登録状況を独自の切り口で、公開しています。
ぜひ、ご覧ください^^
マンション適正評価サイトに登録されたマンションを、以下の項目で仕分けします!
- 管理状態(☆の数)
- 獲得ポイント数(最高と最低)
- 総戸数
- 竣工年月
- 所在地別の登録数
この時点で登録してるなんて
意識が高いマンションなんですねー
まとめ
この記事のまとめです。
今回は以下の内容をお伝えいたしました。
- マンション管理適正評価制度のおさらい
- マンション管理適正評価サイトの使い方
- 実際に評価され、登録されたマンションの確認
- 今後のポイント
2022年に制度がスタートして、登録されるマンションが増えていることに驚きました。
管理会社の働きかけがあったとは思われますが、それでも管理組合の「総会」で承認が得られたのは、管理を意識しているからではないでしょうか。
マンション管理会社に勤務しているからこそ分かるのですが、マンション=資産と言えます。
資産を管理して運用できるのは、持ち主であるあなた(管理組合)しかいません。
大切な資産を将来に残せるように、頑張りましょうっ!
以上、参考になれば嬉しいです^^
それでは、またっ!ばいばいっ!